韓国の人気K-POPアイドルBTS(防弾少年団)が、米朝関係の発展に功労が認められアメリカの非営利団体コリア・ソサエティーから「ヴァン・フリート賞」を受賞した。
メンバーらは受賞の際に、朝鮮戦争から今年で70年を迎えたことに触れ「両国(米韓)が共に経験した苦難の歴史と多くの男性、女性の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と語った。この受賞コメントについて中国のネットユーザーが激しく非難している。中国ネットユーザーが激怒したのは「両国が経験した苦難の歴史」という箇所で、両国という言葉が戦争当時、中国軍人の尊い犠牲を無視したという主張だ。
中国ユーザーはこれに激怒しBTSのファンクラブからの脱会を宣言している。また中国国内のBTSファンが暴行を受け、骨折したという報告もあがっている。
中国で展開していたサムスン電子の『Galaxy S20+ BTSエディション』はサイトから商品が削除され、購入できないようになった。ただサムスンは「商品の在庫がなくなっただけ」と説明。
同様にヒュンダイ自動車とスポーツブランドのFILAもBTS関連のウェイボの投稿を削除するなどし対応を行っており「防弾消去」が行われている。
これに続くかのように中国国民のネットユーザーの間で韓国製品不買運動が勃発している。韓国のサムスンやLG、ヒュンダイを代表とする製品を不買運動する動きが中国ネットユーザーの間で行われている。
・中国配送業者がBTS関連荷物を配送拒否
ここにきて中国配送業者が相次いでBTS関連商品の荷物の配送を拒否したというのだ。中国の配送企業ウィンダ、ジュンツン(中通)などが次々とBTS関連の配送を中断していることがわかった。
この中国配送業者のBTS配送拒否の裏には中国当局の圧力があるのではないと見られている。いわゆる税関でストップさせているのだ。
国民が不買運動するまでもなく、配送時点でストップさせ強制的に不買させるというものだ。
実際にウィンダの韓国支社にBTSの荷物について問い合わせが殺到し、それに対してウェイボで「現在はBTS関連の配送を停止しています」と投稿した。
またジュンツンのウェイボアカウントにはBTS関連の配送を中止を明らかにした投稿と荷物が山積みになっている写真が投稿され、これを「税関の方針」とした。具体的に「我々の決定ではなく、税関から新しい制度が執行されBTS製品を受け取れない」と釈明。
・噂との情報も
ただこれらのBTS配送拒否が噂かもしれないという情報もある。中国の配送業者であるウィンダはBTS関連の荷物を配送していないというウェイボの投稿だが、編集部が探したところ見つけることが出来なかった。投稿は削除されたものなのか、作られてものなのか……。
また今後はBTS関連荷物だけでなく韓国の荷物を全て中国内で配送禁止にする可能性もあるという。
中国国家ぐるみの脱韓国となるのか。
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