イギリスのケントの道路に突如としてポツンと便器が置かれており、その写真が拡散している。
不法投棄された便器でもなくなんのために置かれた便器なのか?
実はこの便器はトラックの運転手などのために路上で立ちションをする人の為に設置された便器。
使い方は至ってシンプルで道路の路肩に車を一時停止しておきこの便器で用をたすのだ。おしっこだけでなく緊急時であれば大も可能だという。
とくにアマゾンの配達員らなど路上でおしっこをする人が目立つため、2年以上近隣住民からクレームが寄せられてきており、この辺りは排出物の臭いで充満していたという。
結局トイレを設置するのではなく、便器を設置するという方法で解決した。
近隣住民はこれまで排泄物と捨てられた紙くずに出会うのが日常で、散歩すら出来なくなってしまったという。
アマゾン側もクレームに対応するために該当地域にトラックを停めてトイレなどを利用できる場所を作ったが、問題は該当施設が有料で運営されているため、利用するトラックの運転手は限定された。
ある住民は「アマゾンがこうした施設を物流配達員たちに無料で提供しなければならない。そうすれば問題は解決するだろう」と主張した。
現地ではクリスマスを控えて配送が増加することによって、住民たちがさらに多くトラックが町に止められ、トラック運転手たちの路上放尿などの問題が深刻になることを懸念している。
なおフランスでも似たような施策が行われており、立ちションベンボックスなるものがセーヌ川沿いに作られた。もちろんこれは批判殺到だった。
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