中国のアリババ創業者であるジャック・マー(馬雲)が姿を消し、2ヵ月間も公の場に姿を見せていない。
ジャック・マーが制作して直接審査委員を務めた『アフリカ企業英雄』というテレビ番組の最終回の収録を控えるも、参加しなかった。
ジャック・マーは10月に上海で開かれたあるフォーラムで、中国政府の金融政策を「質屋に似ている」と批判。その後、11月、中国金融当局と面談を行った後、公の場に姿を見せていない。
中国金融監督当局は最近、アリババに対する独占禁止法の調査に着手し、アリババ系列会社、アントグループの上場を無期限延期するなどジャック・マーを狙い撃ちしている。
中国で活動する投資コンサルタントのダンカン・クラークは「中国政府から彼が低姿勢を求めたのではないかと思う。彼の金融規制関連発言とアントグループの状況は関連している」と分析した。
一方、4日香港証券取引所でアリババの株価は前日より2.15%下落し227.6香港ドル(約3000円)で取引を終えた。