コロナに感染してしまったお爺ちゃんのためを思い長かった髪の毛を切ることになった16歳の少女が話題となっている。
メキシコに住む16歳のアナパオラ・ロメロという少女はお爺ちゃんを助けるために長かった髪の毛をバッサリと切った。
コロナに感染したお爺ちゃんは糖尿病も患っており、経済的な理由から入院ができず、自宅で療養していた。呼吸困難が続くお爺ちゃんに必要なのは酸素タンクだ。しかしそれさえも買うお金が無いため、ロメロは自身の髪の毛を切り、酸素タンクを買う決意をしたという。
ロメロは自身の73センチの髪の毛を売りたいとSNSで宣伝したところ、すぐに買い手が見つかった。24時間使用可能な酸素タンクの価格は5700ペソ(約3万円)で、ロメロが髪の毛を売って稼いだお金は半分以下の2500ペソだった。
ロメロは「これまで、酸素タンク充填、薬などを買うために家族が使ったお金は4万ペソ(約22万円)にのぼる」とし「経済的負担が大きく、家族を助けるために、髪を売ることにした」と述べた。続いて「髪の毛を切って販売すれば酸素タンク1つは用意できると思ったが足りなかった。家族のため、祖父の完治のために何かもっとできるか悩んでいる」と付け加えた。
この少女の一家は昨年12月末にコロナに感染し、家族10人が集団でコロナに感染したため、治療費を使い家計が苦しくなったという。
そればかりかロメロ持参も味覚を失い、激しい頭痛に苦しむ日々だという。
普通ならこのような出来事が話題になると募金が集まるか、酸素タンクが送られてくるようなものだが現時点でそのようなことは起きていない。