カナダの大手メディア、コンサーバーティブ・ビーバー(Conservative Beaver)がフランシスコ法王(第266代ローマ教皇)が逮捕されたというニュースを報じた。
コンサーバーティブ・ビーバーは10日の記事で「ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ、すなわちフランシスコ法王(ローマ教皇)が9日に逮捕された。児童ポルノ所持、人身売買、近親相姦などで起訴された件だけでも80件余り」と主張した。
報道内容は詳細でコンサーバーティブ・ビーバーは、イタリア検察が逮捕命令を下し、拘禁された法王はイタリア警察と国際刑事警察機構(ICPO)、米連邦捜査局(FBI)が尋問するという説明が含まれている。逮捕の過程でバチカンで停電が発生したという具体的な情況も一緒だった。
具体的な内容はフランシスコ法王が児童ポルノ所持や人身売買、近親相姦、麻薬所持、詐欺などの容疑で逮捕されたという内容だった。しかし、これはフェイクニュースであることが分かった。
アメリカののファクトチェック機関「ポリティファクト」は11日、法王逮捕説が事実無根だと明らかにした。
さらに「バチカンは社会悪だ。わたしたちはバチカンとイタリア、周辺のヨーロッパ諸国で行われた人身売買が根絶されるまで捜査を続ける」というイタリアの検事ジュゼッペ・ゴベルナーレの言葉も引用された。しかし、これはすべて嘘であることが分かった。
ファクトチェック機関「「ポリティファクト」によると、コンサーバーティブ・ビーバーが引用した検事の言葉は、米アラバマ州マディソン郡保安官のケビン・ターナーがアラバマで人身売買団を逮捕した時に発表した公式声明であることがわかった。マディソン郡という単語をバチカンとイタリアに、周辺郡という単語を欧州周辺国に、保安官という単語をイタリア検事にすり替えただけだった。
しかも、記事が公開された10日、法王はバチカン法王官邸の宮殿でオンライン礼拝中だった。バチカン停電が停電したという報道もフェイクだった。
これに対し、国連総会法王庁永久参観人のロジャー·ランドリー氏は「とんでもない報道だ。 断固として否定する」とし、「(報道された内容のうち)事実などは一つもない」と強調した。
問題は、この報道後に法王逮捕説がYouTubeやTwitterを通じて大拡散したことだ。アメリカメディアのインサイダーは、法王逮捕説がTwitterで数万回共有され、YouTubeでも関連映像が数十万の再生されていると伝えた。
日本でも似たようなフェイクニュースが流れたことがあり、1986年から1987年にかけて高橋名人が逮捕されたという噂が急速に広まった。
噂には様々なものがその中で最も有名なものが16連射をしている際にバネを仕込んでおりそれを見た警察がインチキだとその場で逮捕したというもの。