バリでマスクを未装着だったため腕立て伏せ罰則を受けた外国人観光客の姿がSNS上に公開されて話題になった。
報道によると、多くの観光客は、有名なビーチであるバリ島南部に位置するクタとスミニャックのバドゥン地域では防疫規則を違反する事例が最も多く、今週まで8847件が発生した。
これに対しバドゥン災難防止庁(BPBD)傘下公共秩序局(SatpolPP)のグスティアグン・クルタ・スリャーネガラ局長はインタビューに対して「大部分の違反者はマスクがないか、あってもきちんと着用していない。防疫守則違反で罰金を科された人のうち80%が主に欧州から来た外国人観光客」と明らかにした。
スリャーネガラ局長はまた「一部の外国人はマスクをしないまま海辺を歩いて食堂に座り、オートバイに乗っていて摘発された。摘発された外国人はバリ防疫規則の処罰水準を過小評価しているようで、罰金を科された外国人は少し無礼な行動をした」と述べた。
続いて「マスクがあるが着用しないなど些細なミスを犯した人は腕立て伏せや街中を掃除する罰則を受けた。わたしたちは間違いを認めた人たちに罰金を科さなかった。ただマスクを着用しなかったという理由で無作為に罰金を科したわけではない」と付け加えた。
・罰金は740円 値上げも検討
しかし、一部の観光客は取り締まり要員に摘発された時、口答えをしたり協力しないなど対抗する姿を見せ、罰金を課せられた。
これに対してスリャーネガラ局長は、「問題を起こす外国人は主にロシア出身だ」と主張した。
バリでは昨年9月から、マスクを着用していない住民に、10万ルピア(約740円)の罰金を科し始めている。その後、適用対象を外国人観光客らへと広げ、これまで摘発事例は1万5000件を超えるという。
これに対しスリャーネガラ局長は「バドゥンだけで罰金として1530万ルピア(約11万円)にもなった。しかし観光客は罰金を大したことないと考えている。罰金を50万ルピア(約3700円)に増やす案も考慮している」と述べた。
一方、バリではこれまで新型コロナウィルス確定診療者2万255人、死亡者579人が発生するなど、その数が急速に増えているという。