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コロナ末期患者 「最後にギネスビールを飲ませてください」





イギリスのある病院で起きたコロナ患者の最後を伝えた。ここである医療陣は集中治療室で新型コロナウィルスと戦う患者に「最後の願い」を聞いた。

まるで自分が死んでいくのを知っているかのように、生の意志を捨てた彼から聞いた願いは、ギネスビール一杯だった。
末期患者は「先生、冷たいビール一杯買ってきてくれませんか? ギネス一杯、それが死ぬ前の私の最後の願いです」と先生にお願いした。

全身を覆う防護服を着て、忙しく動く医療陣をつかまえて、ある患者が言った。

食事をする間もなく忙しく動いていた医療陣は、この話を聞くとすぐ微笑んだ。そして席を離れた。

医療陣が移動した所は他ならぬスーパーだった。患者のためにキンキンに冷えたギネスビールを買いに行ったのだ。

彼は患者が最後の願いを叶える間、彼の手をぎゅっと握ってそばで見守っていた。

集中治療室の医療陣は、「われわれが行うすべてのことが重要だと考えている。 家族もなく一人でこの世を去らなければならない彼の最後の願いを守ってあげたかった」と話した。

面倒だと無視することも、些細な願いとも思える患者の言葉だった。

おそらく患者は亡くなる前に受けた思いやりに暖かい感動を感じ、苦痛の中でも笑みを浮かべることができたのではないだろうか。

今ではギネス世界記録やスーツでも知られるギネスビール。見事に願いが叶って安らかに眠ることができたようだ。