中国の甘粛省敦煌市の砂漠の中央に、ラクダ数匹が列をなして信号機が青に変わるのを待つというつ珍しい光景が見られた。
砂漠ツアーを楽しむ観光客に人気の高い敦煌市では、観光客がラクダに乗ってツアーをする商品が人気を集めた。
しかしラクダに乗ったり見物する観光客が増え、「交通事故」が発生するケースも増えた。それぞれのラクダが正反対の方向に移動しようとしたり、一箇所の空間にあまりにも多くのラクダが集まり、観光客と衝突するなどの事故がしばしば起きている。
これに対し、当局は信号を作り、青信号になるとラクダが一度に道を渡り、赤信号になると止まるようにした。これで観光客とラクダの衝突を減らすことができたという。
一方、世界初のラクダ信号が設置された敦煌市鳴沙山(めいさざん)は、中国で最も有名な観光地の一つで、ユネスコ世界文化遺産に登録された仏教遺跡の莫高窟と、2000年前から水が流れたという三日月模様の泉である月阿川などが大きな人気を集めた。