デンマーク政府は新型コロナウィルスワクチンであるアストラゼネカの接種を永久に中止する方針だと情報が流れた。
しかし、この報道は匿名の消息筋によるもので、まだ確実とは言えない。
デンマークは先月7日、オーストリア当局が初めてアストラゼネカ接種者の血栓発生後、死亡事実を知らせを受け、直ちにラトビアなどバルチック、ルクセンブルクとともにこのワクチンの接種を中断させた。
アストラゼネカワクチンは欧州の医薬品局(EMA)が3月18日、「血栓死亡とアストラゼネカ接種との間に因果関係や証拠はなく、危険よりは恩恵が大きい」と繰り返し、複数の欧州諸国が接種再開した。しかし、4月6日、医薬品局(EMA)の高官が「(アストラゼネカワクチンと血栓死亡は)因果関係があるものと見られる」と発言した後、再び中止する国が増えている。
接種を続けても、血栓生成の可能性は低年齢に限る場合がほとんどだ。
人口580万人のデンマークは現在、新型コロナウィルスの累積確定者が23万9000人、総死亡者が2446人を記録している。またワクチンの注射回数は144万回で単純人口比の割合が25%程度で欧州連合(EU)の平均より2ポイント高い。