中国が20日、一家庭当たりの子供を3人まで産めるようにする「三人っ子政策」法案を正式に可決した。出産率を引き上げるための措置だ。
法案は、中国の最高意思決定機構である全国人民代表大会(全人代)で通過されたもの。
今回の会議では議論の「反外国制裁法」を香港に適用する案も話し合われた。香港内の多くの企業が懸念している。香港の各メディアは、該当法案の可決は遅れていると報じた。
・「三人っ子政策」とは?
中国は5月、3人の子どもに対する政策の施行を予告していた。中国新華社通信によると、同政策と共に出生率を高め、育児負担を減らすためのほかの対策もいくつかまとめられている。
2016年、中国は長年続けてきた一人っ子政策を廃止し「二人っ子政策」を導入するも出生率は安定せず失敗に終わった。
育児にかかる費用も同様に、多くの夫婦らが出産に二の足を踏んでいる理由だ。
・日本や韓国も深刻
日本、中国、韓国は深刻な人口減少により少子化問題が課題となっている。韓国に至っては2018年、合計特殊出生率が人類史上初めて0.98と1を割っており2020年1月~3月も0.90と深刻だった。
日本も2020年の合計特殊出生率は1.34と2019年の1.42より下回っているほか令和に入ってからは出生数そのものも90万人を割っている。