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2024/11/30 10:35:33
その理由は連れていた犬だ。ただの犬ではなく、視覚障害者の歩行を介助する盲導犬だったにも関わらずホテルのスタッフ側は盲導犬の入室を強く拒否。
男性は同行していた盲導犬について「特別な訓練を受けているため吠えるどころか無駄な音すら出さない」と説明したが、ホテルのスタッフは意思は変わらなかった。
目次
盲導犬をホテルの外に繋ぐことを条件に入室できたものの、盲導犬だけをホテルの外に繋いでいたのが気になった男性は、直ちに退室と全額払い戻しを要求したが、それすらホテル側は拒否した。
強く抗議する男性にホテルの職員らは、「直ちに退室した後も、一部の少額だけ返金できる」と説明。 視覚障害者に対する処遇が不当だと考えた男性は、仕方なく今回の事件をSNSなどに公開し、管轄公安にホテルを届け出た。
男性の事件は、直ちにオンライン上で大きな注目を集めた。現地のネットユーザーらは、男性が載せた映像と写真が拡散し、彼が視覚障害者という理由で不当な待遇をしたホテルとして広東省珠海所在の長竜ホテルということまで特定された。
このホテルは珠海所在の海洋テーマパークと隣接した約18万平方メートルの大型ホテルで、2000余りの客室を備えた施設だという。男性の通報を受け、管轄公安らがホテルに出動したが、ホテル職員らの原則固守への態度はそのままだった。 ホテル職員は男性と公安局関係者らに対し「ペットは原則的に立ち入り禁止。障害者のための盲導犬も同じだ。 動物は入室不可」という言葉だけを繰り返した。
特に男性の盲導犬入室を強く断ったスタッフは「盲導犬入室を要求するのがむしろ不当だ。国家が盲導犬のホテル入室を強制しているかどうかを証明する証拠がほしい」と言い出した。しかし確認したところ、中国当局は2012年8月1日から中国全域の公共場所を対象に視覚障害者と同行する盲導犬の入室を許可している状況だった。つまりこのホテルも盲導犬入室可能な対象となっている。
現地障害者保護法第58条16項によると、視覚障害者と盲導犬が公共の場所に入場する場合、関連職員は国家の規定に従って接近可能なサービスを提供しなければならないという原則がある。公安局の関係者らが該当規定をホテルの職員らに詳しく説明した後も、職員らの態度はホテルの内部指針の原則を守り、頑なな態度を保ってきたという。
スタッフは「国家がこうした法を定めたとしても、会社内部の指針上の原則はペット入室禁止。もしこうした規定が制定されていたら、珠海市にはなぜ規定が通達されなかったのか。会社の規定が優先される」と強く主張する姿が現地SNSで公開された。
一方、公安局の要請によりホテル側は全額払い戻しに応じた。しかし事件直後、男性は「盲導犬に対する社会認識が遅れていることを実感した。盲導犬を拒否することは視覚障害者を拒否することと同じだ。少なくとも施設の入口に『盲導犬の出入りが可能』という表記があればよかった」と語った。
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