アフリカのガーナに住むある男性が、自分の身長が3メートルに迫る大きさだと話題になっている。ただギネスブックに挑戦したが、世界最高身長記録には及ばなかった。
ガーナ北部ガンバ村に住むスラマナ・アブドゥル・サメド(29)は最近、近所の病院検診で自分の身長が2メートル89センチまで育ったという。これは現在、世界最高身長ギネスブック記録保有者であるチュルキエ男性スルタンケルセンの2メートル51センチよりも38センチも大きい記録となる。
だが検診当時サメッドの身長は病院に備えられた測定ツールの測定範囲を超えてしまい、医療陣が周りからかき集めた長い棒をつなぎ合わせたものだったため、2メートル89センチという数値を正確に確信できなかった。
サメドの身長を正確に測定するために16フィート(4メートル87センチ)に達するメジャーを持ってガーナに訪れた。サメドは靴を脱いで十分な高さの壁にもたれて立った。その後、住民の一人が木製の椅子の上に登り、地面から頭までの長さを測定した。その結果、サメドの正確な身長は2メートル24センチと測定された。
これに対しサメドは「病院の測定方式が完璧ではなかった」と笑いながら「私はまだ大きくなっているので、いつかその身長に追いつくかもしれない。 3~4ヶ月ごとに大きくなる。 3~4ヶ月後に会うと、自分の背がもっと高かったことが分かる」と話した。
ガーナの首都アクラに住んでいたサメドは、7年前の22歳頃から自分の異常成長を認知し始めた。 運転手が夢だった彼は、肉屋で働きながら、運転塾に通うお金を貯めていたが、ある日の朝起きてみると、舌が口の中でまともに息ができないほど大きくなったという。近くの薬局で薬を買おうとしたが、すぐに体の他のところも大きくなり始めた。
過成長に伴う合併症のため、医学的支援が必要だった。 彼の脊椎は異常に曲がっており、これはマルファン症候群の代表的な症状の一つだ。 マルファン症候群は遺伝疾患で、身体の結合組織に影響を及ぼす。手足が異常に長くなり、心臓疾患などの深刻な合併症も伴う。
医師たちは成長を止めるためには脳手術が必要だと説明したが、ガーナの公共医療保険はこの手術を保障せず、基本的な治療だけを提供している。そのため、サマドは病院を訪問するたびに依然として約50ドル(約6500円)を払わなければならない。6500円はガーナではかなりの大金だ。
金銭的な問題で故郷に帰ってきたサメッドは、運転手になるという夢もあきらめた。彼は「教習所に行こうとしたが、シートを後ろに反らしてもハンドルを握ることができない。 膝がハンドルにぶつかりそうで、足を伸ばすことができない」と述べた。
急激な成長は社会生活も妨げた。 サマドは「他の若い人たちのようにサッカーをして運動も上手だったが、今は短い距離も歩くのが難しい」と話した。今は携帯電話のプリペイド料金をチャージする小さな店を運営している。