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ポケモンそっくり!?  任天堂と株ポケモンが話題のゲーム『パルワールド』を特許侵害で提訴



任天堂は9月19日、ゲーム開発会社であるポケットペア(東京・品川)に対し、特許権の侵害を理由に東京地方裁判所へ訴訟を提起したと発表しました。この訴訟は、株式会社ポケモン(東京・港)との共同提訴であり、9月18日に行われたものです。問題となっているのは、ポケットペアが開発・販売するゲーム『パルワールド』が複数の特許権を侵害しているとされており、任天堂とポケモンは侵害行為の差し止めと損害賠償を求めています。

『パルワールド』は、ポケットペアが開発したゲームで、2024年1月19日にXbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けにアーリーアクセス版としてリリースされました。このゲームは、不思議な生き物「パル」が暮らす広大な世界を舞台としたオープンワールドサバイバルゲームで、最大32人が同時に参加できるマルチプレイヤーモードを備えています。また、プレイヤーは「パル」と呼ばれるキャラクターを育てたり、共に冒険することができます。『パルワールド』は世界中で大きな話題となり、Steamでの売上本数は1か月で1500万本を突破し、Xbox版の総プレイヤー数は約1000万人に達しました。

しかしながら、ゲームの中に登場する「パル」のデザインが、他のゲームに登場するキャラクターと似ていると感じるユーザーも多く、その中でも特に人気ゲームシリーズである「ポケットモンスター(ポケモン)」との類似性が指摘されてきました。ポケモンは、1996年に任天堂が初めてリリースしたゲームで、様々な「ポケモン」と呼ばれる生き物を捕まえて育成し、戦わせるゲームです。世界中で非常に人気があり、アニメやカードゲームなどのメディア展開も成功しています。

今回の訴訟は、この類似性に関する指摘を超え、特許権に焦点が当てられています。特許とは、発明や技術に対する独占的な権利を指し、これを他者が無断で使用した場合、法的な措置が取られることになります。

株式会社ポケモンは、1月25日に自社のウェブサイトで「他社ゲームに関するお問い合わせについて」という声明を発表し、ユーザーから『パルワールド』がポケモンに似ているという指摘が寄せられていることを認めましたが、そのゲームに対して一切の許諾を行っていないことを明確にしました。これにより、今回の特許侵害訴訟が起こるに至ったと見られています。


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