インドネシアで妊娠した母親の虎を密猟した疑いで密猟一味が逮捕された。密猟していたのは絶滅危惧種のスマトラトラ(英名:Sumatran Tiger)。
密猟一味は妊娠中の虎を殺害し、胎児を保存液に浸して保管までしていたという衝撃さだ。現地メディアによると12月7日、森林環境部職員と警察がスマトラ島リアウ州の家を家宅捜査に夫婦など3人を逮捕。その家で保存されていた胎児を押収した。
また仲介で販売役の2人を更に逮捕し、虎の皮1枚を押収した。虎密猟の疑いで有罪が認められれば、5年以下の懲役と1億ルピア(約77万円)の罰金刑が宣告される。
スマトラトラは1970年代は1000匹ほど確認されていたが、山林破壊と度重なる密猟により野生のスマトラトラは現在、400匹~600匹だけまで減っている。