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アメリカが習近平の敬称を「国家主席」ではなく「総書記」と呼ぶようになっている その理由は……





ここ最近、アメリカの高官が習近平の敬称を「習近平国家主席(president)」ではなく「習近平総書記(General Secretary)」と呼ぶ頻度が増えている。

米中貿易戦争、香港国家保安法、ウイグル族に対する人権問題、南シナ海領有権紛争などとともに、先日はテキサス州ヒューストン中国総領事館の閉鎖などで葛藤が高まっており、それらと全く無関係ではないという。

香港のサウスチャイナモーニングポストはこの異変に気づき「米国の高官が習近平を“主席”の代わりに“総書記”に変更して呼んでいる」と分析した。

敬称の呼称の変化を主導した人物はマイク・ポンペオ国務長官だ。ポンペオ国務長官は米中対立が本格化する前までは習近平を「主席」または「国家主席」と呼び丁寧に接したが、2019年下半期から米中関係が急速に悪化し、ポンペオ国務長官は次第に習近平を「総書記」と呼び始めた。

実際にポンペオ長官は7月23日、カリフォルニア州ヨーバリンダのニクソン図書館で「中国共産党(CCP)と自由世界の未来」をテーマに演説し、「習近平総書記は破産した全体主義理念の真の信奉者だ」と批判した。
ほかのアメリカ大手メディアのインタビューでも度々「習近平総書記」と語っているのが確認出来る。

この変化には何の意味があるのか? それは国家統治の首長と見るのではなく、政権政党の代表として見ているにすぎないという意味だ。もっと砕いて言うと、主席という言葉は投票によって指導者が選ばれた時に使うものであり、中国共産党の内部権力闘争の勝者に使用してはならないという意味だ。

中国の独裁政治を批判した意味を込めた呼称の変化だ。