中国江省湖州に住んでいる20代の女性、李さんが2020年12月に近所の美容院を訪れた際に、スタッフが28元（約440円）で洗顔サービスをしてくれるといいだした。李さんは洗顔サービスのニキビ治療を勧められ、このときあごや頬などのニキビを取りたかった李さんはスタッフの勧め通り洗顔サービスを受けた。

しかし、洗顔サービスが終わり会計をしようとしたところ請求額は8000元（約12万6000円）だった。
さっきまで優しかったスタッフの態度が急変し、スタッフらは李さんを囲み「ニキビ1個を取り除く価格は28元だが、今日合計で198個ものニキビを取り除いたのでその金額を払わないといけない」と説明した。
28×198で5544元（約8万7600円）で、提示された額8000元には及ばない。残りの2456元はどうなったのだろうか？

スタッフの恐喝に耐えられなかった李さんはその場から逃げたい一心で、仕方なく費用を払い美容院から解放された。

しかし問題はそれだけで終わらなかった。帰宅後李さんが自分の顔を確認したところ、美容院の洗顔サービスにより顔の所々がヘコんでしまい傷だらけになったのだ。

李さんは自分が不要な詐欺にあったこと思い、地元の管理監督局に通報した。事件の通報を受けた管理監督局は今回の事件を「消費者詐欺事件」として、問題の美容院の職員に対して8000元を被害者女性に返すように命じた。

中国ではこのように皮膚美容室、脱毛治療サービスなどでこのような高額請求詐欺事件が相次いでいる。