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2024/10/14 12:43:12
しかしアメリカのノースウエスタン大学研究者が生きている生物の幹細胞が老化と共にどうかるのか追跡し観察、その細胞が元々なければならない位置から移動しながら環境に適応できずに死滅するのが禿げの原因だと特定した。
これは幹細胞を固定する接着剤のような成分が消えたせいだとしており、研究者はこの成分を作る遺伝子も確認した。つまりこの遺伝子を元に戻すことができれば、毛が薄くなることそのものを克服できるという。
髪の毛は生えては抜けてを繰り返しこれは毛包が常に毛髪を作りながら起こる現象であるが、抜けた髪が再び出ない理由は毛包が毛髪を生成する機能を失っているからである。
より詳細に説明すると、毛髪は、毛包の下部の突出部であるバルジ領域にある毛包幹細胞が分化した毛芽細胞で生成される。つまり理論的には毛包幹細胞を維持しなければ脱毛を戻すことができるのだ。
そこで、この研究では禿げた人のモデルとしてラットを用いて幹細胞の変化をリアルタイムで観察する実験が行われた。
研究者らはラットの毛包幹細胞に緑色の蛍光タンパク質で表示し、これを長波長レーザーで数日間繰り返し観察した。時には、毛嚢1個を26日間観察し続け、毛包破壊の全過程を観察することに成功した。これを通じて研究者らが観察した事実は幹細胞が毛包から固定されなくなくなったことだ。
これまでの数々の研究が行われ、多くの科学者が脱毛の原因は、毛包幹細胞が死滅したり、老化で細胞分裂ができなくなった場合に起こると考えていたが、実際は固定されなくなったのが原因だという。
研究者は、若いラットと老いたラットの間の遺伝子レベルを比較した。その結果、老いたラットでは毛包幹細胞の接着に関連した遺伝子の数が少なくなっていることが示された。
すなわち、毛包幹細胞には正しい位置に細胞を固定する接着剤のような成分があるが、これは老化とともに消えて毛包幹細胞が本来の位置からずれて真皮に移動して死滅しているということだ。
これをヒントに、脱毛を防ぐ方法や、既に禿げてしまった人の再生する方法が開発されそうだ。
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