匿名掲示板の代名詞とも言えること「5ちゃんねる(旧、2ちゃんねる)」が突如使えなくなった。
5ちゃんねるには専用ブラウザアプリが存在し、そのブラウザにより快適に掲示板を閲覧可能としていた。しかし専用ブラウザで閲覧が出来ないどころか、強制アップデートを促され、アップデートをすると「Talk」というウェブサイトに接続される事態に。
「5ちゃんねる」はLoki Technology, Inc.というフィリピンの会社運営が運営している。元々の運営者からサーバー管理者であったジム・ワトキンスという人物がウェブサイトを乗っ取る形で5ちゃんねるを運営。その際に「2ch.net」というドメインも「5ch.net」に名称変更。当時はLoki Technology, Inc.ではなくRace Queen, Inc.という法人であったが、その後法人名を変更。
そんな「5ちゃんねる」が突如として使えなくなり、5ch専用ブラウザは突如として「Talk.jp」という謎のサイトに遷移されるようになった。このサイトは5chのスレッドや書き込みをまるまるクロールしており、5chの内容をいわゆるコピーしたもの。しかし「Talk」に書き込んだものは「5ch」には反映されないので「5ch」の人に向かって話しかけても独り言状態になる。「2ch.sc」と同じ仕様だ。運営はTalk Technologies Inc.が行っており、同社のウェブサイトを見てみると会社情報は全くなく、映っている人物は素材集写真(素材集なので使っても良いが)。
10日時点でなんのために「5ちゃんねる」を切って「Talk」に移行させようとしているのか説明が全くなくユーザーは困惑していた。そして12日なり株式会社ジェーンが声明文をウェブサイトに公開した。
その内容を要約すると以下の通り。
・広告枠剥奪の問題……円安やPV減少、市場の悪化で専用ブラウザの広告枠の増量を求めた。
これを拒否したら6月8日に事前相談無く5ch.netの広告枠が撤去され、Jimの息子の広告枠に差し替えられた。
これにより信頼関係が崩れた。・商標権侵害裁判の敗訴
2chのドメインは正当な権利があると説明を受けていたが、裁判の結果乗っ取り行為という判断を下された(確定判決ではない)。・プレミアムRoninの販売停止について
RoninはJimの会社に送金済み。ただ返金処理はする。
などが書かれているが実際はもっと長文だ。
全文はこちらから。
広告剥奪に関してだが、市場の悪化や円安が続いたのならそれを受け入れざるをえなかったのではないだろうか? 2年前の円とは状況も違いこのままの状況ではJim側の経営が悪化するだけである。それを拒否したため広告を切られた結果となる。
2chのドメインについて裁判の結果乗っ取り行為と知ったとしているが、ユーザーは当初から乗っ取り行為だと知っていたが如何なものだろうか。少しピュア過ぎるのだろうか。
いずれにせよ、今回ジェーン社が行ったことは、Jimと同じく事前の告知無しにAPIを切り替えユーザーをTalkに誘導しようとしたこと。これは事前の告知無しに広告を切られたJimのことを指摘出来る立場に無いのでは亡いだろう。またほかの専用ブラウザも巻き込んでまでして5chにアクセス出来なくしたこに対してユーザーから大きな反感を買っている。
「7月10日から5chとは契約が切れたのでTalkを新たに作ります。来たい人は来て下さい」と事前告知すべきだっただろう。