macOSに影響を与えるマルウェアの種類とその駆除方法

macOS マルウェア対策
長い間、macOSはウイルスやその他のサイバー脅威に対して安全だと考えられてきました。確かにAppleのエコシステムには強力なセキュリティ機能が組み込まれていますが、「Macは安全」というのはもはや神話です。macOSがプロフェッショナルや一般ユーザーの間で人気を高めるにつれ、サイバー犯罪者たちはMacを標的とする巧妙なマルウェアを開発するようになりました。

現在では、Macも他のプラットフォームと同様にマルウェアの脅威にさらされており、それらの種類と効果的な駆除方法を理解することが非常に重要です。

macOSにおけるマルウェアとは?

マルウェア(Malware:悪意のあるソフトウェア)とは、コンピュータ、ネットワーク、サーバーなどに被害を与えることを目的としたソフトウェアの総称です。

macOSにおけるマルウェアは、多くの場合、正規のアプリケーションやブラウザ拡張機能、あるいはシステムユーティリティに偽装されてユーザーを騙します。

Windowsでは実行ファイル(.exe)が主なターゲットですが、macOSのマルウェアはディスクイメージ(.dmg)やJavaScript、Pythonベースのコードに潜むことが多いです。中には、ファイルやリンクを開いただけで感染するものもあります。

以下では、macOSを脅かす代表的なマルウェアの種類と、それらを削除する方法について詳しく解説します。

  • 1.アドウェア(Adware)

概要:
アドウェアは、最も一般的なマルウェアの1つで、広告やポップアップを大量に表示してくる迷惑ソフトです。危険性は低いですが、動作が遅くなったり、ブラウジング体験が損なわれたりします。
感染経路:
フリーソフトにバンドルされてインストールされるケースが多く、ユーザーが知らずに承認してしまうことがあります。
駆除方法:

  • 不審なアプリやブラウザ拡張機能を削除
  • 信頼できるmacOS向けマルウェア対策ソフトを使用
  • ブラウザ設定をリセットして、乗っ取られた検索エンジンを削除
  • 2.スパイウェア(Spyware)

概要:
スパイウェアは、ユーザーの行動を密かに監視し、ログイン情報やクレジットカード情報などの個人データを収集します。
感染経路:
正規アプリに偽装されたソフトや、メールの添付ファイルにより感染することが多いです。
駆除方法:

  • 「アクティビティモニタ」で見慣れないプロセスを確認
  • マルウェア対策ソフトを使用して駆除
  • 駆除後はすべてのパスワードを変更
  • 3.トロイの木馬(Trojans)

概要:
トロイの木馬は、正規のアプリを装ってマルウェアをインストールさせる手法です。バックドアを作成し、情報の盗難や他のマルウェアのインストールを許可することがあります。
感染経路:
海賊版ソフトや偽のソフトウェアアップデートなどに紛れ込んでいます。
駆除方法:

  • 感染アプリを削除
  • GatekeeperやXProtectなどmacOSのセキュリティ機能を活用
  • 信頼できるセキュリティソフトでシステム全体をスキャン
  • 4.ランサムウェア(Ransomware)

概要:
ランサムウェアは、ユーザーのファイルを暗号化して身代金を要求します。macOSではまだ少ないですが、徐々に増加しています。
感染経路:
悪意あるメール添付ファイルや、偽のダウンロードリンク、フィッシングサイトを通じて広がります。
駆除方法:

  • 絶対に身代金は支払わない(解除される保証はありません)
  • Time Machineで感染前の状態に復元
  • 専用のランサムウェア駆除ツールを利用
  • 5.キーロガー(Keylogger)

概要:
キーロガーは、キーボードの入力を記録することで、ログイン情報や個人メッセージを盗み出します。
感染経路:
感染したアプリや不正リンクのクリックにより、バックグラウンドで動作します。
駆除方法:

  • アプリケーションフォルダや「ライブラリ」内を確認
  • マルウェア対策ソフトでスキャン
  • macOSのファイアウォールを有効にし、最新状態を保つ
  • 6.クリプトジャッカー(Cryptojackers)

概要:
暗号通貨のマイニングをユーザーの知らぬ間に行い、Macのパフォーマンスを低下させるマルウェアです。
感染経路:
悪質なWebサイトやスクリプト、改ざんされたソフトに仕込まれます。
駆除方法:

  • 「アクティビティモニタ」でCPU使用率を確認
  • ブラウザ拡張機能(No Coinなど)でスクリプトをブロック
  • マルウェア対策ソフトでスキャン・駆除
  • 7.ワーム(Worms)

概要:
ワームは自律的に増殖・拡散するマルウェアです。他のファイルに依存せず、ネットワークを通じて広がります。
感染経路:
macOSやアプリのセキュリティホールを突いて感染します。
駆除方法:

  • macOSとアプリを常に最新に
  • インターネット接続を一時的に遮断
  • 信頼できるマルウェア対策ソフトでスキャン

Macをスキャンする方法

Macにマルウェアが感染している疑いがある場合は スキャン方法 を理解することが重要です。

以下のステップで、マルウェアを検出・駆除できます:

ステップ

1.macOSの内蔵セキュリティ機能を利用

アプリインストール時の検証機能などを活用。
アクティビティモニタで不審な動作をチェック。

2.サードパーティ製のマルウェア対策ツールを使用

自動スキャン機能が搭載されているものを選び、リアルタイム監視を有効に。
フルシステムスキャンの実行

3.感染の可能性がある全ファイルとフォルダをスキャン。

発見されたマルウェアは隔離・削除。

4.ブラウザの設定を初期化

キャッシュ・履歴・拡張機能などを削除。

5.macOSを定期的にアップデート

セキュリティパッチを適用し、脆弱性を修正。

 

マルウェアからMacを守る予防策

マルウェアは一度感染すると厄介です。以下の予防策で、日常的に自衛することが大切です:

  • 不明な提供元からのソフトはダウンロードしない
  • ファイアウォールを有効にする(設定 > ネットワーク > ファイアウォール)
  • 普段は標準ユーザー(非管理者)で使用
  • 定期的なOSとアプリのアップデート
  • 不審なメールやリンクは開かない
  • パスワードは強固でユニークなものを使用。パスワードマネージャーの利用も検討

まとめ

macOSは安全性が高いとされていますが、近年では多種多様なマルウェアがMacユーザーを狙っています。アドウェア、スパイウェア、ランサムウェア、クリプトジャッカーなど、その手口はますます巧妙化しています。

感染を防ぐには、信頼できるソフトだけを使用し スキャン方法を知っておくことが鍵です。macOSのセキュリティ機能と併せて、外部のマルウェア対策ソフトを活用し、定期的なスキャンと対策を習慣づけましょう。

しっかりと備えれば、Macでも安心・安全に作業やネットサーフィンを楽しむことができます。

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