2025/12/06 12:48:21

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エンタメ

『メトロイドプライム4 ビヨンド』 せっかくの傑作なのに所々もったいない? 探索ゲー好きにはオススメ


MetroidPrime4
2025年12月4日に発売されたNintendo Switch、Switch 2用タイトル『メトロイドプライム4 ビヨンド』。こちらは2017年に制作が発表され、紆余曲折を経てようやく発売されたファン待望の最新作だ。

前作『メトロイドプライム3 コラプション』の発売日(2008年3月6日)から数えると、約17年9ヶ月ぶりの新作となる。本来であればもう少し早く発売できたはずだが、クオリティ不足を理由に2019年に開発体制の仕切り直しが発表された経緯がある。
それまではレトロスタジオではない別の会社が制作していたが、仕切り直しに伴い、シリーズを手掛けてきたレトロスタジオが再び開発を行うという決断が下された。


Metroid Prime 4 (Nintendo Switch) 開発状況に関するお知らせ

そんな『メトロイドプライム4 ビヨンド』が2025年12月4日についに発売。時期もSwitch 2発売後ということもあり、「Switch 2 Edition」も同時発売されている(アップグレードも可能)。

発売前からメタスコア等のレビューサイトでは81点と、傑作揃いの本シリーズとしては「凡作」止まりかという評価になっていた。しかし実際に遊んでみると、非常に面白い点と、確かにもったいない点がはっきりと見えてきた。ファーストパーソン(一人称視点)探索アドベンチャーとして間違いなくオススメできる内容だが、どこがもったいないのか、どこがオススメなのかを紹介したい。

まずゲームとしては、ダンジョンを探索し、今まで通りサムスをパワーアップさせつつ探索範囲を広げていくという流れだ。今回は「サイキック・バイザー」により、敵や物の分析が行える。もちろんこれらはゲームの進行に関わってくる能力で、サイキックエネルギーにより遠隔から物を動かす「サイキック・グローブ」、空中で再度ジャンプが可能な「サイキック・ブーツ」などが使用可能。こうした謎解き要素は、シリーズお馴染みかつ新鮮な新要素でもある。

・移動が面倒?

大きなダンジョンを一旦クリアすると、別のダンジョンへ移動するために「ヴァイオラ」というバイク型の乗り物を使うことになる。広大な砂漠フィールドで次の目的地を探すのだが、場所が分からずウロウロする羽目になりがちだ。これが「もったいない要素」の一つだ。しばらく迷っていると味方が「ここが未探索じゃないか?」とヒントをくれるので助かるのだが、それでも億劫に感じる人はいるだろう。

・未解析アイテムはベースキャンプで

また、未解析のアイテムを取得した際は、味方がいるベースキャンプまで戻らなければならない。ファストトラベル機能はなく、バイクでワープ地点まで移動し、そこからワープして仲間がいるベースキャンプに行くという手順が必要だ。そこまで頻繁にあるわけではないので、これに関しては不満に思う人もいれば、「新たなアイテムを解析してもらえる楽しみ」と捉える人もいるだろう。

・実際のFPSとして

ただ、序盤の仕様には注意が必要だ。序盤のみチェックポイントからの再開ができず、セーブポイントからやり直しとなる。これには私を含め、「なぜ序盤だけ不親切なのか」と戸惑うプレイヤーが続出している。幸い、序盤を過ぎればボス戦直前などから再開可能になるので、最初だけは気合を入れて挑んでほしい。

ステージ構成の巧みさは流石レトロスタジオといったところで、序盤では解けない仕掛けが後半で解けるようになるカタルシスは健在だ。「あそこ、いつか取れるのかな」とワクワクしながら進める体験は、多くのファンが「待った甲斐があった」と口を揃える部分だ。

総評として、ゲームそのものは非常に面白く、アクションや探索の完成度は極めて高い。「砂漠エリアの移動」という蛇足感さえなければ文句なしの傑作だっただろう。探索ゲー好き、そして歯ごたえのあるアクションを求める人には自信を持ってオススメできる一本だ。

メトロイドプライム4 ビヨンド Nintendo Switch 2 Edition

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