至って普通のクリアケースなのだが、背面部分にアンテナのような物が内蔵されているのがわかる。これがどうやらWi-Fi感度を良くするようだ。親指でグイって押し上げると伸びるのでそれでWi-Fiを届きやすくし、通信速度を速めるという理屈である。

実際にケース無しとありで通信速度を計測して検証してみた。検証は『SPEEDTEST』というソフトを使いケース無しと有りの状態を3回ずつ計測。平均値でどのように変化するかを比較するというものだ。

検証した結果、ケース無しの状態より有りの方が多少ながら速度は上がった。製品が謳っている「10倍」とまではいかないが数％程度は速度が上がっているのがわかる。
元がDL70Mbpsなので10倍の700bpsになるというのもおかしな話である。何かの干渉で5Mbpsや7Mbpsしか出ないのが3倍やそこらの速度に引き上げるというのが正しい表現だろう。

つまり元々電波が届きやすい場所での検証はあまり変化が無いようで、電波が届きにくい場所で効果を発揮するこの『LINKASE CLEAR』。
特に公共のWi-Fiを使う際は役に立ちそうである。

マニュアルは各国語が用意されておりもちろん簡易日本語マニュアルも記載されている。そんなに難しい製品では無いが、『iPhone6』と『iPhone6 Plus』とでアンテナの伸ばし方が異なるらしいのでその辺はご注意頂きたい。

なにより背面のサイバーなデザインが目を引くだろう。「なにそのカッコイイアンテナみたいなの？」「キャーカッコイイ！」と、合コンや同窓会、オフ会でも注目の的である。

さあ買え！

1つ欠点を挙げるならアンテナを出しにくいことくらいだろうか。これかなり堅いよ。

＜ケース無し＞
1回目　DL72.57　UP62.73
2回目　DL69.48　UP65.80
3回目　DL69.14　UP64.21
平均値 DL70.39　UP64.24

＜ケースあり＞
1回目　DL68.66　UP66.43
2回目　DL79.01　UP63.70
3回目　DL75.32　UP66.22
平均値 DL74.33　UP65.45

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