2月22日、北朝鮮軍3訓練場射撃場で3軍団広報部長である50代のキム大佐が、指揮部将校と軍人、そして家族らが見守る中で公開銃殺された。

北朝鮮軍大佐は、韓国の大佐級にあたる階級だ。

銃殺されたキム大佐の妻と2人の息子は政治犯収容所に送られ、家と財産はすべて没収されたという。

2月初めに行われた軍連合指揮部主導の検閲中、キム大佐の自宅から韓国ドラマやテレビ番組が入ったメモリーが発見された。検閲を担当した軍人たちはその場でキム大佐を逮捕した。

キム大佐は調査過程ですべての容疑を認め、摘発から1週間も経たないうちに銃殺処分を受けた。

これに先立ち北朝鮮は昨年末、外部文化流入を遮断する「反動思想文化排撃法」を制定した。 キム大佐は、同法によって処罰された初の人民軍だという。

キム氏が、韓国の映像を他の住民に流布したかどうかはまだ確認されていないが、北朝鮮当局は、キム氏を反党革命と烙印を押し、死刑決定を下した。

一方、「反動思想文化排撃法」の条項には公開銃殺に関する内容が明示されていない。にもかかわらず、キム大佐の公開銃殺を決めた理由は、恐怖心を与えるための見せしめだと推測される。