日本の農林水産省が30年の年月を掛けて開発した品種シャインマスカット。種も無く皮ごと食べれるだけでなく、酸っぱさもなく非常に甘いというのが特徴。
そんなシャインマスカットは1988年に開発され2006年に品種登録された。しかし日本はシャインマスカットの海外品種登録を怠り、登録期限の2012年を過ぎてしまった。
海外で果物品種を登録するには国内で登録してから6年以内に登録をしなければいけないが、日本はその2012年を過ぎてしまったのだ。したがって、韓国からロイヤルティ(使用料)を徴収する権利を失った。
そればかりか韓国は2006年に正式品種として登録されたシャインマスカットを韓国に持ち込んで活発に生産し、2014年から本格的に市場に流通させた。2020年からは韓国産のシャインマスカットが中国、ベトナム、香港、米国、ニュージーランドなど19カ国に輸出している。名前もそのままで「Korean Shine muscat」だ。しかも日本で売られているシャインマスカットの3分の1の値段だ。
世界中の人はそんな事情を知らないため「韓国は非常に美味しいマスカットを作った」、「シャインマスカットを研究し作ったのは韓国だ」と思っている。
何故2012年までに品種登録をしなかったのか? それは「当時は輸出を想定していなかった」というそれだけの理由だ。もちろん登録されていないので、各国が生産し販売するのは合法。そればかりか、日本に韓国産や中国産のシャインマスカットが輸入され販売されていることもある。
今では韓国産だけで無く中国産シャインマスカットまで作られる始末だ。