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2023/10/12 10:59:48
トヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)は、2022年12月19日(月)から23日(金)まで、SHIBUYA109店頭イベントスペースにて『トヨタのサステナビリティ実験第3弾「#癒しマスツリー」「#クリスマッスルツリー」』と題し、癒し・活力アップ効果が期待できる葉っぱで制作したクリスマスツリーを展示いたします。(日時・組数限定で、『Creator’s Campus』所属クリエイターによる撮影イベントも実施予定詳細はWEBご参照:https://toyota.jp/info/sdgs/)
私たちの持続可能な生活には、健全な環境はもちろん、健全な心身も必要です。トヨタは、心地よい車内や、まちづくりに寄与するため、Well-beingな空間研究に取り組んでいます。その中で、自然によって人が心身ともに良好な状態になる可能性のある空間を、Genki空間®︎と名づけ、研究を続けています。
研究結果から、「小さくて丸い葉」は「癒される」と感じる可能性があり、「大きくて広い葉」は「活力がアップする」と感じる可能性があることがわかりました。
今回、これらの研究結果を活かして制作されたクリスマスツリーを展示することで、トヨタのWell-beingな空間研究や、Genki空間®︎について、多くの方に知っていただければと考えています。
トヨタが本研究を始めたきっかけは、自然が持つと考えられている、人のWell-beingにつながる効果を科学的に研究できないかという発想からです。トヨタの未来創生センター(※1)と、株式会社豊田中央研究所(※2)で研究を続けています。現在、パソナ・パナソニック・ビジネスサービス株式会社(※3)と共同で実験室の中に自然を「切り取った」ような空間を作り、空間の視覚効果や、空気に含まれる微生物や化学物質シグナルが人に与える影響を研究しています。
「幸せの量産」をミッションに掲げ、自動車をつくる会社からモビリティカンパニーへの変革を進めるトヨタ。様々な領域でサステナブルな取り組みを広げています。
トヨタのサステナビリティ実験についてはこちら:https://toyota.jp/info/sdgs/plant/?padid=from_release_qr_plant
※1:未来創生センターは、2016年4月、未来につながる研究を実施する部署として設立。ロボティクス、革新インフラ技術、基盤研究などに取り組んでいます
※2:豊田中央研究所は、トヨタグループ各社の先端研究をリードし、サステナブルな社会の実現に役立てるべく、省資源、省エネルギー、環境保全、安全性の向上など幅広い分野での基礎研究を行っています
※3:パソナ・パナソニック・ビジネスサービスは、Well-beingな空間づくりを目指し、葉っぱの形状や植物共生空間デザインが人に与える印象評価などについて、トヨタと共同研究を行っています
参考サイト(COMOREBIZ コモレビズ)https://www.pasona-pbs.co.jp/comorebiz/
葉っぱだらけの空間で「気持ちよさ」を研究?
今回訪れたのは、自然環境の「植物」や「空気」の秘められた謎を解き明かそうとする研究室。ドアを開けると、衝撃の光景が…。なんとジャングルのような空間が広がっていたのだ。
植物のリラックス効果は多くの人に知られているが、研究員たちはその理由を科学的に突き止めないと気が済まなかったそうだ。そこで大量の土を研究室に持ち込み、木々を密生させ、気がつけば室内に本物の森のような空間を再現。
上司も「苦笑いした」という空間で研究は進み、その内容は学会でも一定の評価を得たという。人を心地よくする「自然の力」を、日々の暮らしに取り入れWell-beingにつなげようとする空間研究の最前線を取材。そこで聞かされた内容は驚きの連続・・。というか、なぜトヨタがこんな研究をしているのだろうか。
2つの写真、どちらに癒しを感じるか
研究で分かった傾向として、癒しを感じるのは左の写真。
小さく丸い葉は「癒される」と感じ、大きく広い葉は「活力がアップする」と感じる傾向があるという。
ちなみに下記写真はどう感じるだろう?
このような細く長い葉は「集中力がアップする」と感じる傾向があるそうだ。
50種類もの植物の葉っぱや植物全体の形を解析。丸み、直線性、大きさなど、葉っぱがどんな形だと、癒し、集中、活力を感じられるかを指標化したという。また、何気なくみている植物全体の印象は、実は、葉の形に強く影響を受けているとのこと。
癒されてしまうオフィス、集中してしまうデスク?
長時間での効果も検証するために、オフィスタイプの実験空間もつくられていた。
これまで「緑は心地いい」と感性レベルで語られてきたものを、科学的なエビデンスで証明しようという前例のないチャレンジ。その根底にあるのは、人が本能的に求める自然の作用。つまりはWell-beingであり、幸せの量産にむけたアプローチだ。
空気採集へ、全国466ヵ所を行脚
葉っぱの形という視覚的アプローチだけでなく、森のなかの空気の微生物や化学物質を解明する「空気質」の研究も進めている。
人は呼吸により、1日に約10000リットル以上の空気を体内に取り込んでいるという。世の中ではPM2.5など健康に害を及ぼす空気質研究は多いが、このチームはその逆。人に良い効果を示す空気質を解明しようと挑んでいる。空気の実態を探るために、なんと日本全国の都市や農村、森林などの466ヵ所の空気をサンプリング。ところで、“掴みどころのない”空気を一体どのように集めたのだろうか?
“掃除機のような機材で空気を吸い上げて、フィルターに付着した微生物のDNAを抽出しました。空間の自然度を測るスコアのもっとも人工的な数値が−1の場合、東京のオフィス街は−1.05、都市の公園は0.26。長野の山奥は1.93といった結果になりました。”
空気の心地よさを明確な数値で示せれば、住環境などのブランディングに活かすこともできる。単なるイメージ戦略ではなく、エビデンスに基づいてPRできるからだ。
“自然との共生街づくりプロジェクト「MIYOSHI MIRAITO」でトヨタホーム㈱と共同研究をしています。自然豊かな環境なのですが、空気質を計測すると、日本の原風景を残す世界遺産に認定された白川郷と同等の数値が出ました。そのエビデンスがあれば、住宅街であっても本格的な自然にふれられる快適な住環境としてPRすることもできます。”
■記事リンク(トヨタイムズ)
https://toyotatimes.jp/series/beyondmobility/002.html
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