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19世紀最後の人物が124歳で死亡 飛行機の登場から戦争 インターネット、月面着陸、コロナまで経験した人物




世界最高齢者とされたフィリピンの高齢者が124歳を記録し死亡した。19世紀最後の生存者だったフランチェスカ・スサノが自宅で亡くなった。

フィリピンのネグロス島ネグロスオキシデンタル州カバンカランシーは同日の声明でスサノの死を公式に発表した。市当局は「22日午後6時45分、スサノが世を去った。彼女は124歳の世界最高齢者としてギネスブック記録を保持している」と明らかにした。高齢者の死亡原因はまだ明らかにされていないが、現地メディアはおそらく老衰だと言う。

スサノは1897年9月11日、フィリピンがまだスペインの植民地支配を受けていた時に生まれた。ギリシャ・トルコ戦争から新型コロナのパンデミックまで、19世紀末~21世紀初めに起こった世界的事件を目撃した偉大な人物。スサノが生存した124年間、人類はライト兄弟の初飛行と第1・2次世界大戦、自動車の登場、スペイン流感大流行、ホロコースト、最初の原爆実験、DNAの発見、ベトナム戦争、最初の月面着陸、パソコンの登場、ファミコンの登場、インターネットの誕生、国際宇宙ステーションのオープンなどの出来事がある。

スサノが「19世紀最後の生存者」と言われはじめたのは今年9月、アフリカ国家エリトリア男性に対するギネスブック検証要請があった後だった。ナタバイ・ティンシウェという名前の男性家族は、1894年生まれの男性が9月27日、127歳で死亡しており、これはギネスブック記録更新だと主張した。この男性の死後、19世紀の生存者は記録ではスサノだけになってしまった。

その後、フィリピンもスサノを歴代最高齢女性としてギネスブックに載せるために素早く動いた。フィリピン下院議員のロドルフ・オルダネスは、スサノの長寿を認めて100万ペソ(約220万円)の支給を求める請願書を提出した。 ギネスブック側の首席老人学者も世界最高齢者公式宣言のため、スサノに対する書類検証作業に入った。 もしスサノの長寿が公式に認められれば、ギネスブックの歴代最高齢者記録も変わる。

現在ギネスブックに登載された歴代最高齢者はフランス出身のジャンヌ·カルマン(女)で、1875年2月21日から1997年8月4日まで122年164日生きた。