2020/11/22 17:32:40

2

エンタメ

緑の綺麗な薬草の花 人間に取られたくないがために保護色スキルを身につけてしまう



笹バイモ

中国科学院とイギリスのエクセタートデ共同研究者は、何千年もの間、中国での伝統的な薬として活用されてきバイモの一種であるセンバイモ(学名:Fritillaria delavayi [川貝母] ユリ目/バイモ属)の生態を研究した。

センバイモは、中国高山地帯に主に生息し、肺を潤してくれる漢方薬で有名である。5年に一度花一輪を咲かせ出し、毎年6月に収穫する。2000年以上の伝統漢方医学で使用されてきたが、最近の価格が上がる傾向にある。

5年かけて緑色の花を咲かせるセンバイモにとって、最大の天敵は他ならぬ薬材のために花を収穫する人々だ。

研究陣は、花を収穫しようとする人がより多く訪れる生息地に育つ花ほど、植物の葉が育つ周辺の岩の色と類似した色に変化する保護色能力が発達していることを確認した。

研究チームが独自開発したプログラムを利用して分析した結果、保護色能力が発達した植物ほど生存する可能性が高かった。 これは、該当植物を採取しようとする人間が、結局、この植物が周辺と類似した色に偽装する保護色能力の進化を引き出したことを意味する。

また、このように保護色の能力を持つ植物を発見するのにかかる時間は、そうでない植物を探すよりもはるかに長くかかるという事実も確認された。

研究陣は「私たちが研究してきた他の偽装植物と同じく、最初はこの植物の偽装がこれら食べる草食動物によるものだと推測したが、周辺でこの植物を脅かす草食動物を見つけることができなかった。結果的に人間だけがこの植物を脅かす捕食者だということが分かった」と説明した。

続いて「私たちはこの植物の個体数および他の植物と比べてどれだけ採取が容易なのか、そして実際に採取量にどんな変化があるのかを確認した」とし「今回の研究は人類がどのように野生生物の生存と進化に直接的かつ劇的な影響を及ぼすのかを確認した」と付け加えた。

結局動く事も逃げることもできない植物はこうやって偽装する能力を身につけていくという。

コメントする(匿名可)


ゴゴ通をフォローする

facebook twitter feedly RSS
"アルコールが無い! 代わりに手の消毒薬を飲んでしまったロシア人が大惨事
英語スペイン語日本語など5ヵ国語を独学で学んだ104歳のおじいさんが凄い

関連記事

もっとみる

新着記事

もっとみる

コメント(匿名で投稿できます)

「緑の綺麗な薬草の花 人間に取られたくないがために保護色スキルを身につけてしまう」への2件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    作物の品種改良みたいに、人間の介入で特定の形質が選び出される例は色々あるし、野生生物に対して人間による選択圧力が掛かっていてもおかしくはないのか…

  2. 匿名 より:

    単に色のバリエーションがあって見つかりにくい色味のものが子孫を残していっただけの話よね

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


"アルコールが無い! 代わりに手の消毒薬を飲んでしまったロシア人が大惨事
英語スペイン語日本語など5ヵ国語を独学で学んだ104歳のおじいさんが凄い
//valuecommerce //popin //popin amp